パームの普及は、私達の永遠のテーマです。これまでにも、多くのパーム伝道師の方々がパームの普及活動を続けて来られました。それらの活動のおかげで、多くの新しいパームユーザーが仲間に加わりました。しかし、世の中の様々な分野でパームが受け入れられるようになるには、さらに普及活動を広げていかなければなりません。
一般的に製品が普及する時、次のような過程をたどると考えることができます。まず製品が発表され、世間にその存在価値を問う誕生の後、徐徐に広がりを見せ一部の人たちに認知される黎明期。さらに機能を追加しながら新たなユーザーを開拓していく発展期。そして充実した機能によって多くのユーザーに支えられる成熟期と続きます。
やがて一つの時代が過ぎると、全く別の新しいテクノロジーが現れ、ユーザーが減少に転じる衰退期。そして最後に製品の終焉を迎えます。
今パームはどの段階にいるのでしょうか?発展期であるとも言えますが、ユーザーの広がり方を見ると、いまだに黎明期にいるのかもしれません。あらゆる分野の人がパーム、あるいはPDAを認知していると言えるでしょうか?
携帯電話のように一気に普及の段階を終え、成熟期を迎えているものもありますが、一方でPHSのように、一時は将来が危ぶまれていましたが、独自機能の開発によって新たなユーザーの開拓に活路を見出しているものもあります。
パームもまだまだ新しいユーザーを開拓することができるのではないでしょうか?そして、真の意味において黎明期から発展期に導くことができるのではないでしょうか?
ソニーが、"My First SONY"の一連の製品群を発表したのは1987年のことでした。小さい時からソニー製品に親しんでもらうために設計された製品は、最初海外でのみ展開していましたが、その後国内でも販売されました。このシリーズが、その後のソニーの製品戦略に及ぼした影響がどれほど大きいものだったかは分かりませんが、一定の成果があったと思われます。
328.Palm Day Osakaに学ぶことの雑記で書いたように、本当の意味での小学生パームユーザーを開拓することができれば、彼らは将来に渡って継続的にパームを使い続けるユーザーに成り得るのではないでしょうか?
今回は特集として、如何にして小学生ユーザーを開拓していくべきかを、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。