残念ながら今まで全く知りませんでした。2.サイトの名前についてで書いたように、当サイトに名前は、"Palm"と"Globe Trotter"を足したものです。そして、その"Globe
Trotter"は、ダイヤモンド・ビッグ社の旅行ガイドしかないと思っていたのですが、ずっと以前から英国製の鞄の名前にあったようです。
ふとしたきっかけで、もらって読んでみたアメリカン・エクスプレスの雑誌に、その"Globe
Trotter"という鞄の広告が載っていました。1897年から手作りで作られているその鞄は、その頑丈性と軽さで定評があるそうです。
基本的には紙らしいのですが、バルカンファイバーと呼ばれるシートを積層して作るその鞄は、紙から来る軽さと、積層する事によって得られる頑丈性を併せ持つようです。ショットガンで撃たれても、貫通する事がないそうです。これは普通はあまり意味のないスペックですが、昔で言えば「象が踏んでも壊れない」みたいな分かりやすさがあります。
ブリティッシュ・エアーウェイズのパイロットが、特注品を使っているそうですが、丈夫さと軽さは航空機の旅では欠かせない条件なのでしょう。
最近の新しく開発された素材に劣らず、鞄としての必要な条件を備えた素材が、100年以上も変わらないで使われているのですから、パームで使われる技術も、必ず最新のものである必要はないのかもしれません。
もちろん、最新の技術によって可能になる事も多いですから、目新しさに着目したパーム製品も良いのですが、いつまでも変わらず落ち着きのある味わいを持ったパームも、そろそろひとつぐらい出てきても良い時期なのかもしれません。