メープルシロップが、USのバーモント州の名産品であると書きましたが、バーモントと言えばバーモントカレーを思い浮かべられる方も多いかと思います。
バーモントは、リンゴの産地として有名で、少し郊外に出れば多くのオーチャードを見つけることができます。9月の末ともなると、果樹園の広告が地元の新聞に掲載され、週末には多くの家族がアップルピッキングに訪れます。
リンゴの種類に応じて収穫の時期が異なるため、毎週行けば異なる種類のリンゴの収穫が楽しめます。秋のリンゴの収穫のシーズンは、毎週のように新聞の広告を見てオーチャードに行きました。また、オーチャードによって栽培しているリンゴのバリエーションが違い、あそこのオーチャードはこの品種が良いとかの情報が、職場で行き交います。
何事も旬は短いもので、のんびりしているとほとんどの種類の収穫が終わっていて、収穫の遅いスパイと言う少し酸味が強い小振りのリンゴしか、木に成っていなかったりします。酸味が強いリンゴは、アップルパイなどに良いのですが、生で食べるにはあまり適していません。
地元の人に聞くと、生で食べるにはマッキントッシュが一番と言います。曰く、クリスピーでパキッ、シャリという食感は、マッキントッシュならではのものです。形も、均整の取れたまん丸の形をしており、愛らしさがあります。よく昼のランチとして、家からマッキントッシュ一個とチョコチップクッキーを持って行ったものです。
不思議なことに、店で売っているリンゴでは、喉と耳がアレルギーで痒くなって来る私ですが、アップルピッキングのマッキントッシュだけは、痒くなりませんでした。
職場の同僚が、日本のリンゴがとあるオーチャードにあったと言うので何という銘柄か聞いてみると、「マツ」と言います。松は木の名前で、リンゴの名前ではないのではないかと言うと、リンゴの名前がマツであったと言います。これは確かめないといけないと思いそのオーチャードに週末に出かけると、「Mutsu」と書かれています。「陸奥」と言うわけです。
数百本あるリンゴの木に、たわわになっているリンゴから好きなものを選び、大きな紙袋にいっぱい入れて7ドルぐらいだったと思います。その場で食べるだけなら無料ですし、お客もまばらですから本当に気に入ったものだけをピッキングできます。
一度、アップルピッキングに行くと30-40個のリンゴを採ってきますから、しばらくランチとおやつはリンゴだけになりますが、おいしいリンゴには飽きることがありません。
味気のないウインドーズパソコンから、おいしそうなマッキントッシュに乗り換えようと思うぐらい、クリスピーなマッキントッシュは生で食べるには最高だと思います。