8.あなたは右側、それとも左側 (2003/02/04)

ハワイの話のついでに、歩行者が右側通行か左側通行かについて書いてみたいと思います。



私が、幼少のころは、左側通行の自動車が後ろから来るより、正面から来たほうが安全だという理由で、自動車は左、歩行者は右と決まっていました。おそらく、今に比べて歩道の整備が進んでいなかったため、合理的だったのかもしれません。確かに、学校の行き帰りに意識して右側を歩いていたような気がします。



そんな時、関西限定で恐縮ですが、大阪・梅田に新しくできた阪急電車のターミナルにあるエスカレーターと動く歩道が、左側通行になったのです。それまで、学校やテレビで歩行者は右側と教わってきたので、戸惑いました。いったいどっちなんだと。



それから、次第に場所によりけり、ある場所では右、別の場所では左というようになって来ました。これは、少し違う例ですが、エスカレーターで歩いて上がり下がりする人のために、立っている人がどちらにたつかが、東京と大阪で違うといった話がありますが、大阪でもいろいろあるように思います。



結果として、日本ではその場その場で判断して、右に寄ったり左に寄ったり臨機応変に対応しているのが、現状かと思います。



ところが、ハワイでは観光客が多いのでどうなのか判りませんが、少なくとも米国の東海岸では、細い通路や階段で人と人がすれ違うときは、必ず右側通行なのです。もし、日本人が臨機応変に左と判断してすれ違おうとしても、相手は絶対に右側通行でうまく行くと思っていますから、かなり接近するまで突き進んできます。



ぶつかりそうになってから、お互いに右往左往して道を譲り合うことになり、日本人にしては毎度のことでも、米国人にしてはうっとうしく感じているかもしれません。



もし今度行かれる時は、右側通行と左側通行と、どちらが楽に通行できるか試してみてはいかがでしょうか?