パームは、ノートパソコンに比べて、その小さい筐体の為に様々な制約があります。その制約の一つに記憶容量があります。
電池によってバックアップされているRAMは、拡大傾向は続くものの、まだパソコンとは差があります。そこでハードディスク内蔵パームの登場です。
まずは、マイクロドライブを採用してみましょう。近々4GBのものが出てくるようですから、データ領域として確保して、辞典やデータベースを入れておきます。パームウェアも、たくさんインストールすることが出来るでしょうから、取りあえず使う当てのないものまで入れておく事が可能です。
データベースとしての利用は、更にパームの可能性を広げます。世の中には、巨大なデータベースを利用しなければならない人たちがおられますが、ネットに接続せずに大量のデータを参照する事は、そのレスポンスを改善する上で有効です。
もちろん、辞典のようにバージョンアップの頻度が低いものは、ROMに入れる事も可能ですが、必要に応じて好きな辞典を入れる事が出来るのは、ハードディスクの強みになるでしょう。
ただし、マイクロドライブを駆動するのには、電池の性能を強化しておかなければなりませんから、サイズが大きくなる事は覚悟しなければなりません。
最近では、内蔵するRAMが大きくなってきた為、電池切れでリカバリーする時も結構な時間がかかるようになりましたが、ハードディスクならそのような事はありません。また、リムーバブル・ディスクなら、瞬時に取り替える事もできます。
ハードディスクを付けるだけでは、あまり変わらないと思われるかもしれませんが、パソコンからのダウンサイジングには、欠かせないスペックだと思います。
さらに、4GBものディスクスペースを満たすための、辞典やデータベース等をコンテンツとしてダウンロードできるサイトを、会員制で設けます。購入者にユーザーIDを与え、会員だけのサービスとして提供します。
もちろん、自力でウェブから必要な情報をダウンロードしたり、データベースを作ったり出来る人は良いのですが、周りに詳しい人がいないとか面倒だと言う人の方が世間では多いでしょうから、専用のウェブサイトは欠かせないと思います。
さて、パームに物足りなさを感じていたのは、ハードウェアだけではありません。ハードウェアには、ステイタス(スタイラスではない!)とファッションが重要であると考える人も多いのです。次回は、「ステイタス&ファッション編」です。