652.今年も大晦日 (2007/12/31)

今年も大晦日になってしまいました。この一年を振り返ると、年初は子どもの受験で大変だったこと、夏頃から急に仕事が忙しくなった事が大きな出来事でした。


今年のこのサイトの更新は、何とたったの34回でした。このままでは来年一年かかっても700回まで到達しません。来年はもう少しアクティブにサイトの運営をしなければと、心に誓うのでした。


しかし、仕事が忙しいとメールの処理(掃き捨てる)だけでうんざりしてしまい、その上にサイトの更新のために文章を書く事がとても苦痛になってしまいます。是非、来年は仕事のメールを見る前に、サイトの更新を済ませるようにしたいと思います。


さて、アクティビティーの低下と言えば、Palmに関しても全く低下の一途を辿っております。


愛用していたハンドスプリング(久しぶりに聞く名前)Platinumを7月に破損してしまってからと言うもの、不便を感じながらもスケジュール管理をパソコン上のPalmDeskTopに頼る生活を続けておりました。


しかも、年末になってPalmDeskTopの上書きアップデートを失敗して、日記として入力していた5ヶ月分の予定エントリーが消失してしまい、たいそう意気消沈しておりました。


今年は、携帯電話を手に入れる時にスマートフォンにすることも出来たのですが、Windows Mobileに鞍替えすることへの抵抗からかそれも諦め(スマートフォンを買う金がなかったとも言う)、今年になってやっと会社の経費で支給されたノートPCで辛うじてモバイルライフにしがみついておりました。


しかし、やはりPalmを持たない不便さは格別であり、2008年は必ずやPalmを再び手に入れて、Palm愛好者の一員として安泰な人生を送りたいものです。


このサイトも、来年は700回目の更新を目指したいと思います。


それでは、皆様も良い年をお迎えください。

651.台湾出張4: 台北半日観光 (2007/12/06)

短期の出張で、しかも今回は2泊3日ですから、好きな観光をする時間などほとんどありません。最初は、台北なら世界4大博物館に数えられる故宮博物院に行かなければと思っていたのですが、ゆっくり朝食を食べたこともあってあっさり諦め、近場の國父紀念館 (中山メモリアルホール)に行ってみることにしました。

孫文を讃えたこのホールには立派なブロンズ像があり、その前に2人の衛兵が見張っているのですが、この衛兵交代が素晴らしいの一言に尽きます。

陸・海・空軍から選抜されたエリート兵と言うだけのことはあって、その動きの精密さには驚かされます。1時間ごとの衛兵交代の儀式は、約20分ほどの間微塵の動きの乱れもなく、まさに機械仕掛けの人形の如し!

バッキンガム宮殿の衛兵交代もそれは見応えのあるものでしたが、こちらのは人間業を越えたいわば曲芸に近いものを感じました。幾度となく銃身をたたきつけられたのでしょう。石のタイルが、一部だけ浮いてしまっています。

記念館の中には、その他図書館やホールなどがあり、様々な催しが行われるようです。面白かったのは、ホールを取り巻く回廊で、ストリートミュージシャンや大道芸のコンテストをやっていたことで、観客がそれぞれの芸人の評価をしていきます。

一糸乱れぬ衛兵交代をやっているすぐ隣で、ヒッピー姿でギターをかき鳴らし歌っている若者や、おへそを出しながら腰をくねらせフラダンスを踊っている女性たちとの対比が、ものすごく新鮮でした。

さて、ろそろ空港に向かわなければ乗り遅れそうです。取りあえず台北の中心にある台北駅までMRTで行ってみました。すると駅前に電気店が集まったビルがあったので思わず入ってみました。

パソコンや携帯電話を売る店の中に、PDAと書かれた店があったので覗いてみました。Palmがあるか聞いてみたところ、ショーウィンドーからPalm TXE2を出してきました。

TXは2GBのSDカード付きで$10700NT(約4万円)E2$7000NT(約28000円)でした。Treoもあったのですが、こちらは携帯電話契約付きでのみ販売するそうです。

台湾の携帯電話は、日本より小型のものが多いように思いました。機能が限定されているのかも知れませんが、日本でも小さい携帯電話は需要がありそうな気がします。

さて、空港まではバスで1時間ぐらいと聞いていたのでそろそろ乗り場を探さなければと思いながら、今年台北まで開通したという高速鉄道(台湾高鐵)にも乗ってみたいと思い、高鐵の駅の方に行ってみました。

空港は桃園と言う街にあり、高鐵では台北から南に2つ目の駅になります。この駅に止まる列車の本数は少ないのですが、駅で時刻表を見てみるとあと20分ほどで出発する列車がありました。

そこで自動販売機で切符を買おうとしたのですが、どうもその機械は中国語表示のみだったようです。時々何のことだか見当が付かない選択肢が現れますが、そこは漢字の雰囲気でエイヤッと!無事一号車の指定席券を手に入れました。$160NT也(約640円)

この台湾高鐵はご存知の通り、一部日本の新幹線技術が導入されていて、700T型と呼ばれる車両は新幹線の700系とほぼ同じ形をしています。内装では、700系と空調の吹き出し口の形状や車両間のドアがボタンを押さなければ開かないことが異なる程度で、2列+3列の座席はほぼ同じです。

台湾では車は右側通行ですから地下鉄も右側を走っていましたが、高鐵だけは左側通行でした。日本製の新幹線車両は右側通行ですれ違う事が出来ないのでしょうか?

桃園駅からはシャトルバスに乗って約15分で空港に到着します。空港には近い将来、MRTが乗り入れる計画があるそうですから、高鐵が空港ー台北間の主要な交通手段にはならないのでしょうが、十分快適な移動をすることが出来ました。

空港の第2ターミナルは近代的で、他のアジア諸国の空港と比べても十分な設備を持っているように見えました。出国手続きをし、あまり厳しくないセキュリティーを抜けると、日本はもうすぐです。


最後に余ったお金でお土産を買いながら、この旅で出会った人たちや風景を、思い出として心に留めるのでした。(やっぱりおじさんにはびんろう屋のお姉さんが一番印象的でしたな。)

650.台湾出張3: お弁当と台北夜市 (2007/12/03)

さて2日目です。昨日と同じ地下鉄でオフィスに向かいます。


今回訪問した会社には受付があるのですが、ここにいる2人の若い女性たちがなかなか楽しい人たちで、中国語と英語と日本語が入り乱れた奇妙な会話が繰り広げられるのです。


今日のテーマは昼ご飯のメニュー。今日もまたお昼にランチボックスを取ってくれるそうで、弁当屋のメニューを持ってきて説明をしてくれます。そこには数種類の弁当が書かれていて、それぞれに入っているおかずの説明が書かれています。


せっかく台湾に来たのですから台湾料理を食べたいと伝えると、弁当はすべて台湾料理だと言います。女性たちはせっかく日本から来たのだから、いろいろな種類の料理を食べて欲しいと言ってくれます。


そこで、メニューの中の一つの弁当に入っているおかずについて、WEBの翻訳を使って日本語に変換して、紙に書いて持ってきてくれました。何と親切な人たちでしょう。


ふむふむ、なるほど「弁当A」に入っているのは、これらのおかずなのですね。



  • あぶり肉
  • 焼けにしゃがみます
  • 塩漬け魚

2つ目のおかずを食べることが出来るかどうか少し心配になりましたが、まあ何とかなるでしょう。


少しお話をしている間に餃子の話題になりまして、日本では焼いた餃子がポピュラーだと言うと、台湾では焼き餃子は面倒でうまく焼くのが難しいから、茹で餃子がほとんどだと言うことでした。台湾家庭料理には作り易さが重要なのかも知れません。


お昼ご飯のお弁当もおいしく頂き、別にその後無性にしゃがみたくなることもなく安心して仕事をしておりました。夕方になって、今度は晩御飯に餃子を持って来てくれました。(食べてばかりの様ですが、その間にちゃんと仕事はしております。はい。)


しかも、焼き餃子茹で餃子の両方を注文してくれていて、いっしょに酸味の効いた野菜スープも付けてくれています。その会社のエンジニア2人に台湾の事をいろいろと聞きながら、おいしく頂きました。


明日の飛行機までに時間があったので、午前中に観光で回れるところはないかと聞いたところ、台北の休日の朝は遅いとのこと。科学史博物館なるものがJCBのパンフレットにあったのでその評価を聞いたところ、その類は台中に立派なものがあって、台北のものは今一だとのこと。それではと他の博物館の情報を聞いて明日に備えたのでした。


夜も8時ぐらいになってきたので、彼らと別れてオフィスを出ました。さあ、これで仕事もすべて終わりました。(あまり仕事をしていないような気もするが、、、)


台北の夜と言えば、やはり夜市を見逃すわけにはいかないでしょう。地下鉄ですぐ隣の駅に景美夜市というのがあるようなので行ってみました。規模が小さいため、あまり観光客は来ないようですが、それなりの賑わいで面白いです。昔行った韓国の慶州の市場を思い出しました。


一往復してみて、その面白さにもっと大きな夜市に行きたくなり、台北最大と言われる士林夜市にも行ってみることにしました。


MRTの劍潭駅で下車してびっくり。細い通りを埋め尽くすほどの人出です。さすがに観光客もたくさん来ていて、日本人の団体さんもいらっしゃるご様子。さっきのローカルな夜市も良いですが、これだけの規模のものも見応えがあって良いです。夜市には、食べ物屋と衣料品関係が多いのですが、その他雑多なものが売られています。


人混みの中、結局大したものも買わない内に、夜市の端まで30分ぐらいでたどり着き、MRTの隣の駅である士林駅からMRTでホテルに帰りました。


金曜日の夜と言うこともあって、MRTは大混雑。台北の人たちは夜遅くまで外出すると見えて、かなりの人数の駅員がホームに出て乗客の整理をしています。あれだけ夜市に人出があるのですから、MRTが混むのも当然でしょうか。


金曜日の夜は、台北が一番エネルギッシュになる時間なのかも知れません。