257.天国の弁護士 (2003/11/14)

このジョークは、20年ほど前にリーダーズ・ダイジェスト日本語版に掲載されていたものです。


ここは天国の入り口です。


生前、人の役に立つ良いことをした人だけが入ることを許された、楽園の入り口です。


そこには神様がおられて、新しく天国にやって来た者たちに、生前のおこないに応じて天国の家を与えてくれるのです。


新しく天国に来た一人の弁護士が、その神様の下へひざまずきました。


「神様、私は生前弁護士をしておりました。私に天国の家をお与えください。」


神様は、生前の記録をパラパラとめくり、その生前弁護士に、広い土地の付いた新築の豪邸を、お与えになりました。


次に、新しく天国にやって来たローマ法王が、神様の下へひざまずきました。


「神様、私は生前ローマ法王をしておりました。私にも天国の家をお与えください。」


神様は、生前ローマ法王に、生前の記録もろくに見ないで、小さな中古住宅をお与えになりました。


生前ローマ法王は、生前弁護士との差を見て、さすがに不満に思ったのか、こう尋ねられました。


「神様、不平を言う訳ではないのですが、生前弁護士と私の家では、えらい差があります。いったいどうしてでしょうか?」


すると神様は、


ローマ法王は、天国には掃いて捨てるほどいっぱいおる。ところが、弁護士で天国に来たのは、彼が初めてなのじゃ!」

241.ベーキングソーダで歯磨き (2003/11/03)

ベーキングソーダと呼ぶぐらいですから、パンやお菓子作りに欠かせないのは言うまでもありませんが、USでは文字通り魔法の粉と称して、様々な利用方法があるようです。日本では重曹と呼びますが、家庭で常備しておくほど一般的には使われていないと思います。


ARM & HAMMERと言う会社は、そのベーキングソーダを販売していますが、アメリカの家庭ではベーキングソーダは様々な使われ方をしていて、各家庭には大きな箱に入ったベーキングソーダが必ずあります。


日本では、冷蔵庫の消臭には活性炭を使いますが、USでは活性炭の代わりにベーキングソーダを使います。黒い活性炭を消臭剤として使い慣れていると、あの白い粉が臭いを吸収するとは感覚的に信じがたいのですが、USでは常識になっているようです


また、ベーキングソーダで歯を磨くのが一般的になっていて、先ほどのARM & HAMMER社の歯磨きがヒットしたのを受けて、クレストやコルゲート等他のメーカーも追従して、多くの歯磨きに添加されるようになりました。USではほとんどの歯科医師が、ベーキングソーダを使った歯磨きを推奨しているそうです。


USでは子供たちの歯に虫歯は無いと言われています。小さいときからフッ素入りのチューアブル剤を使ったり、フッ素入りの歯磨きを使っているため、虫歯治療で歯科医を訪れる子供が減っているようです。そのため虫歯の治療をする歯科医が減って、代わりに矯正歯科などの専門医が増えているそうです。


USでは歯並びが悪い事を嫌いますから、子供の内から歯については注意をするのでしょう。また、成人になってから歯列矯正をしている人も多いようです。


日本の一部の歯科医でも、重曹を使った歯磨きを勧めているようです。最近はフッ素入りの歯磨きが増えてきましたが、これからは重曹入りのものも登場するかもしれません。80才で20本の自分の歯を残そうという目標が掲げられています。その為には今からベーキングパウダーで磨くのも良いかもしれません。

236.電車の中の女性 (2003/10/28)

帰りの電車で、隣を並んで走る各駅停車の女性専用車が、いつも気になります。大阪駅をその各駅停車と新快速が同じ時刻に発車するのです。しばらく併走するので、抜きつ抜かれつ、しかし最後は新快速が抜かすので、必ず女性専用車の様子が見えるのです。


いや、その車両に乗っておられる女性を見ているのではありません。必ず2人ぐらい混じっている男性に注目しているのです。女性車両に間違って乗っている男性ほど、絵になるものはありません。


大抵の男性は、雑誌か何かを立って読んでいることが多いようです。ですから、周りの乗客が女性ばかりだと気づかないのでしょう。そのまま、知らないまま目的の駅について降りていくか、途中で気づくか、いずれにしても端から見ている分には少し滑稽な様であります。私も間違わないように注意しなければなりません。


ところで、女性専用車は女性のためにあるのですが、当の女性でも、女性専用車は香水のにおいでむせかえりそうになるので乗らないと言う人も多いそうです。そのうち、「女性専用車に乗るときは香水をお控えください」などとアナウンスされるのでしょうか?


少し前のことになりますが、だんだんと乗客が降りて空いてきた新快速の車内で、一人の女性が窓際の席に着き、鞄からたくさんの化粧品を取り出して、お化粧をやり出したことがありました。


まず、前髪を洗濯ばさみのようなもので垂れてこないように留めてから、かなり本格的に色々な化粧品を使ってやっています。おそらく次の駅で降りるのでしょう。駅が近づくにつれてお化粧のスピードが上がっていきます。


さて、駅が近づき、電車の速度が落ちてきて、やっとお化粧が終わったようです。今度は、すごいスピードでお化粧品を鞄に仕舞い始めました。たくさんの化粧品を駆使していましたから、片づけるのも大変です。


片づいたのとほぼ同時に電車のドアが開きました。お化粧を完成させたその女性は、あわてて席から立ち上がり開いたドアからホームに降り、颯爽と歩きだしました。


蝶のように舞う、洗濯バサミを前髪に揺らしながら!

225.カルフールに参上(その2) (2003/10/19)

またまた今日、カルフールに行って参りました。よくウロウロしているやつだと思われるかも知れませんが、新しくショッピングセンターの類が出来ると取りあえず行ってみたくなります(一番安上がりなレジャー)。


箕面に続いて尼崎に関西3店目のカルフールが今週オープンしました。先日の箕面とどのように違うのか興味を持って行ったのですが、店舗や商品構成のかなりの部分で地域に合わせた工夫をしているように思われました。


箕面店は、箕面千里の住宅地をひかえ、店の雰囲気に重点が置かれているように感じましたが、尼崎店尼崎大阪市を商圏に含めるため、雰囲気より商品構成に重点が置かれているように思いました。


同じ商品が売られていたとしても、一方では前面に押し出されて展示されていた物が、他方では何気なく展示されていると言った具合です。かなり客層を調査している様に思われます。ショッピングが楽しめるのは箕面で、お買い得が多いのは尼崎といった所でしょうか。


勿論これはカルフールの戦略なのでしょうが、ショッピングモールのデベロッパーの味付けに寄る部分も大きいでしょう。特に、建物の作りが全く異なっていることによって、同じカルフールと言えどもかなり違う売場になっています。


この地域は、長い間関西系スーパーの独断場であったのですが、それらが弱体化してしまった今、新しい資本によるモール形式のショッピングセンターがどんどんと進出しています。ダイエーやイズミヤのお膝元であったにも関わらず、今ではそれらは地元資本の中小スーパーと競い合っている状況です。


USでは、ウォールマートの進出によって、地元のディスカウントストアは言うに及ばず、Kマート等の全国規模のストアが撤退する事が目立っています。


日本においても、高度成長時代に家庭の台所を支えてきたスーパーが、新たな局面を迎えていることをまざまざと見せつけています。長い間、関西系のスーパーで分け合った来た商圏が、今大きく変わろうとしています。

224.「たけやぶやけた」 (2003/10/17)

回文と言うのをご存知ですか?上から読んでも下から読んでも、同じになる文の事です。「しんぶんし」や「たけやぶやけた」などは、どなたも一度は聞かれたことがあると思います。


インフォシークの国語辞典を引くと、回文歌・回文狂歌・回文俳諧などがあるそうで、昔から言葉遊びとして定着していたようです。


テレビの海苔のコマーシャルで、「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」と言うのがありました。普通回文は仮名ですが、漢字の場合でも同様に考えることが出来ます。


「新・たけやぶやけた」と言うサイトには、漢字の回文を集めたページがあり、「食間禁間食」「当日無日当」など、そのまま日常で使えそうな面白い作品が並んでいます。


回文のことを英語では、‘palindrome’と呼ぶそうで、探してみるとJim Kalb’s Palindrome Connectionなどに多くの例があります。


"A Toyota! Race fast, safe car. A Toyota"や、"A Santa at NASA"、あるいは"Sex at noon taxes"など、なかなか楽しい作品が集められています。


さて、ここまでは前置きです。


実は小生が中学生の頃、とあるオーディオ関係の雑誌に、「上から読んでも下から読んでも同じ文を、録音して反対に再生したら果たして同じに聞こえるか?」と言う記事がありました。


最近では見かけなくなりましたが、当時はまだオープンリール式のテープレコーダーがありました。もちろん逆再生などと言う機能はありませんが、一時停止のレバーを少し引いてキャプスタン(テープ駆動の為のローラー)を浮かし、手でテープを逆に回すと逆再生ができました。もちろんスムーズに回すのは難しいのですが、何回かやっているうちにだんだんとコツが分かってきます。


試しに「トマト」と録音して反対に再生しますと、「ぅおたもとぅ」のように聞こえます。何回やっても「トマト」とはまったく違った音に聞こえます。また簡単に「か」だけ録音して逆再生すると、「ぁくっ」みたいに聞こえます。


つまり、仮名は音節を表しており、音そのものではないと言う事なのです。そうすると「トマト」は、音で表すと"TOMATO"ですから、反対は"OTAMOT"となり、逆再生の音と近くなります。


「しんぶんし」や「たけやぶやけた」などの逆再生音は、何を言っているのか全く分かりませんでした。ところが、「あか」"AKA"ですから、逆再生は同じに聞こえるのです。


その雑誌には、反対に再生して同じように聞こえる例として、「赤坂」("AKASAKA")や、"No lemon no melon"が載っており、テープを手で回しながら確かめたものです。


今、先ほどご紹介したサイト、Jim Kalb’s Palindrome Connectionに同じ文を発見して、懐かしく思い出した次第です。