564.ミネソタ見聞録3: Mall of America (2006/01/15)

アメリカ人の世界一好きは今に始まったことではありません。25年前に訪れたハワイのアラモアナ・ショッピングセンターは、当時世界一の規模だといっていましたし、15年前に訪れたフィラデルフィア近郊のキング・オブ・プルシアにあったモールも、世界一を誇っていました。


ミネソタのミネアポリス近郊にある「モール・オブ・アメリカ」は、520以上の店がひとつの屋根の下に集まっているばかりでなく、遊園地や水族館、映画館も含めた巨大な建物です。さらに60のレストラン、7つのナイトクラブ、4つのデパートまで含まれています。


ボーイング747を32機置くことができるといわれてもピンと来ませんが、競技場が移転したあとにできたというだけあって、迫力を感じるほどの大きさです。“The largest retail and entertainment complex in the nation.”と、さすがに世界一とは言わないようです。


特にこのモールを特徴付けているのは、「キャンプ・スヌーピー」と呼ばれる遊園地でしょう。USの遊園地は、冬場は休園するところが多いのですが、屋内にあるため寒いミネソタでも一年中楽しめます。入場も無料ですから、買い物のついでに遊んでいく家族連れも多いようです。


昨日行ってきましたが、土曜日ということもあり多くの人で賑わっていました。7階建ての広大な駐車場が2つもあるのですが、空きスペースを探すのは大変でした。


これだけ店舗数が多いですから、USのショッピング・モールででよく見かける店のほとんどは見つけることができますし、同じ系列の店が北側と南側にあったりもします。買い物好きのアメリカ人(私も好きですが)にふさわしい施設と言えるでしょう。


ミネアポリス・セントポール空港(MSP)からシャトルバスが出ていて、10分ぐらいで行くことができます。実際にあるのはミネアポリスではなく、ブルーミントンという街にありますが、空港で乗り継ぎの待ち時間があれば、気軽に寄ることができるのも魅力のひとつです。


ところで、ミネアポリスはスヌーピーの作者の出身地であり、市内にもあちこちにスヌーピーのモニュメントがあったりします。もちろん「キャンプ・スヌーピー」という名前もそこから取られているのですが、地元の新聞にその名前の使用契約が2006年1月に切れると書かれていました。


その後の名前はまだ決まっていないそうですが、遊園地としての営業は続けられるそうです。新たにスポンサーを募るそうですが、ミネソタの地にふさわしい夢のある名前になることを願いたいものです。

563.ミネソタ見聞録2: 東でも西でもない (2006/01/12)

ミネソタはUSのほぼ中央に位置していますが、西部開拓時代の歴史があるために中西部と呼ばれています。タイムゾーンではセントラルに属しています。


USの東海岸ならヨーロッパ、西海岸ならアジア、南部ならメキシコとのつながりが強くなるため、それらの地域との文化や人的交流によって影響を受けるのですが、ここミネソタはそれらの地域とは離れています。


またカナダとの国境には接していますが、カナダ側に大都市がないため影響を受けているわけではなさそうです。そのため、他のUSの地域とは異なった独特の雰囲気をもっています。


一言で言えば、私たちが一般に抱いている、陽気で社交的なアメリカ人のイメージからかけ離れていると言えましょう。


仕事仲間に聞いてみますと、生まれも育ちもミネソタと言う人が多いようです。また、州内の出身者でない場合でも、近隣の州からやってきている人が多く、もちろんニューヨーク出身の人もいないわけではありませんが、中西部の州の人たちで固まっていると言えそうです。


大体アメリカ人は移動することが好きで、例えば東海岸に生まれた人が将来は西海岸に住みたいなどと言うことが多いのですが、それに比べて、ミネソタの人たちは同じ地域に住み続けることを好むようです。少しヨーロッパ的と言えるかもしれません。


また日常の会話においても、あまりはっきりと物事を表現しない傾向があるそうです。YesかNoかをはっきりさせないところは、日本人には馴染みやすいかもしれません。ただ、アメリカ人は気安く話し掛けてくれるものと期待していると、少し物足りないかもしれません。


それから町を歩いていて、東洋系の人に出会うことが少なく感じます。あまり日系や韓国系の企業が進出していないからでしょうが、留学生なども含めて、あまりアジアに馴染みがないように思われます.スーパーで東洋系の人と出くわしたときにお互いギョッとする感覚は、どこでも味わえるものではありません。


ところで、ミネソタの人たちは買い物をどのような店でしているのでしょうか。ちょっと店を覗いてみましょう。

562.ミネソタ見聞録1: 初めての土地にはミラクルがいっぱい! (2006/01/10)

さあ、やって来ました。ここはアメリカ中西部のミネソタです。ミネソタと言えば、なんと言っても「ミネソタの卵売り」を思い起こす人が多いのではないでしょうか?戦後間もないころの歌の印象がいまだに生きているのですから、余程私たちには印象の薄い州だと言うことでしょう。


ミネソタの中心となるのは、ミシシッピ-川を挟んで向かい合うミネアポリスセント・ポールで、ツインシティーズと呼ばれています。しかし、それ以外はいたってのどかな風景が広がっています。


一番知られているのは「大草原の小さな家」の舞台となった村が今も残っていることでしょう。物語にも登場する住居が、それぞれ博物館として公開されているそうです。


またアーミッシュの村へのツアーがいくつか存在しているようです。移民として定着したのは、ドイツ系北欧系の人々が中心となったらしく、そのためかUSのほかの地域に比べ、髪の色が異なっているように思います。


日本で観光ガイドを探しても、ミネソタについて書かれたものはあまり見かけません。確かに観光としては見るべきものが多いとはけっして言えないでしょう。


今回の特集は、そんなミネソタの町に滞在して、仕事の合間に町を歩いてみて気づいたことを、リアルタイムに綴ってみたいと思います。それでは、「ミネソタ見聞録」の始まりです。

496.グアム旅行4: グアムの魅力 (2005/04/24)

グアムの魅力は何かと言われれば、やはり日本から近いことでしょう。なおかつリゾート地としての要件をすべて満たしていますから、何度も訪れる人が多いようです。


ただ全体の規模がハワイなどと比べると小さいですから、ホテルの数も数えることが出来るほどですし、ショッピングエリアも限られています。また、レストランにもそれ程多くのバリエーションがあるわけではありません。あまり都会的でないところが、グアムの良さなのかも知れません。


グアムや隣のサイパンは、海が綺麗なことで有名です。多くのテレビCMが、撮影されているようです。タモン湾に立ち並ぶ(と言ってもまばらですが)ホテルと、その向こうに見える恋人岬の風景は、とても美しいものです。


白い砂浜にはほとんど人はいませんし、遠浅で波がありませんから、シュノーケリングには最適です。たまに巣を守るために人に噛みついてくる魚がいたり、なまこが大量に発生することがあるそうですが、それも自然が残された海があるからこそなのでしょう。


この10年間で、グアムも少し都会になり便利になりました。ショッピング・バスや多くのマリンアクティビティーの送迎バスが走り回っています。今ではレンタカーがなくても、ほとんどの所にバスで行けるようになりました。


グアムの経済も、大型台風が来るたびに打撃を受けながらも、発展しているように見えます。夕方の交通渋滞も日常的になってきました。しかし一方で、閉鎖されたままのホテルが残っていたり、入居者のいない商業ビルも至る所に見かけます。


今、多くのアジアのリゾートは、地震やテロの影響でさびれかかっているところが増えています。それぞれのリゾートの良さを残しながら、いつまでも楽園であってもらいたいものです。

495.グアム旅行3: リゾートでショッピング (2005/04/21)

「リゾートでは潮風に吹かれて、海辺でのんびりとするのが正しい過ごし方である!」

だから、「リゾートに行って買い物に興じるのはナンセンスである!」という主張はごもっともだと思います。


私も昔はリゾートに行って、買い物などしませんでした。それでリゾートに行ってもやることがなくて退屈でした。だからリゾートは余り好きではありませんでした。


しかしリゾートと言われる所は、屋外では紫外線が強くて、1日中浜辺で寝そべっているのは不可能です。半日あれば十分でしょう。第一それ以上は体が持ちません。


多くのリゾート地には、観光客が訪れやすい場所にショッピング施設があります。ハワイ沖縄でも、デューティーフリーストアー(DFS)アウトレットに行くことが、ショッピングの定番となっています。ここはリゾートのもうひとつの過ごし方として、ショッピングを楽しむことにいたしましょう。


10数年前に始めてグアムを訪れた時から比べると、今のグアムのショッピング施設は充実していると言えるでしょう。DFSも以前の場所からホテルが並ぶ中心街に移転して賑わっていますし、アウトレットも登場しました。


当初グアムのアウトレットは、「プレミアム・アウトレット」と言いましたが、ある時から「プレミア・アウトレット」に変更になっています。日本やハワイでおなじみの、チェルシーが展開するアウトレットとは系列が異なるようです。


グアムのプレミア・アウトレットの中での一番のお勧めは、何と言っても”Ross"でしょう。”Dress for Less"というキャッチフレーズでお馴染みの、このお店での買い物スタイルはズバリ、「宝探し」


いつ行っても閉店セール後といった雰囲気で、ぶらっと眺めただけではめぼしい物は見つかりません。しかしいったん腰を落ち着けてじっくり探してみると、日本なら高級ブティックに陳列されているような商品が、無造作に積み上げられていたりするのです。


同様の店として、US内では"T.J.MAX"やボストンの"Filene’s Basement"がありますが、通常のアウトレットの店をさらに過激にした感じと言えば良いでしょうか。


毎日入荷される商品が異なりますし、同じ日でも時間によって新しい商品が並んでいたりしますから、滞在中何回も通う人がいるようです。


最近は、ポロ・ラルフローレントミー・ヒルフィガーが多く入荷しています。安く買えるだけでなく、宝探しを楽しむことができますから、安くて気に入ったものをゲットした時の喜びもひとしおです。


あとグアムの買い物エリアとしては、メーシーズも入っている大型のショッピングモールである"Micronesia Mall"、日用品が安い"K-Mart"DFSが主なところでしょうか。逆に個人の商店が立ち並んでいる所は余りなく、値段を交渉したりする楽しみはないかもしれません。


買い物にはトラムと呼ばれる路線バスが、20-30分おきにこれらのショッピングエリアを巡回しており、どのホテルに滞在していても安心して利用することができます。


さて、安い物には目がないので思わず買い過ぎてしまうのが常なのですが、今回の目玉商品はトミー・ヒルフィガーの「枕」。2つも買いましたから結構トランクに入れるには大きいのです。旅行に行って買うものではないような気もしますが、去年は大きな布団を2枚買いましたから、もっと持って帰るのが大変でした。(って一体グアムに何を買いに行ってるんだ!夜逃げと間違われるぞ!)