415.カラ更新のお詫び (2004/11/25)

MovableTypeを導入してからトラックバックがうまくできていなかったので、試しに自分のサイトにトラックバックPingを掛けるためにサイトが更新したかのようになってしまいました。アンテナサイトから来ていただいた方々には申し訳ありませんでした。


更に、テストのために投稿したエントリーが削除できないまま残ってしまいました。どうもこれは、MovableTypeのバグっぽいのですが、トラックバックがかからないのはマニュアルを読むとインストールが正しくなかったためのようです。


MovableTypeのインストールガイドに従って行ったはずですが、転送やアクセス権の設定に誤りがあったようです。あるいは、Perlのディレクトリーの修正にTypoがあったのかもしれません。


ところで、ウェブログを導入すれば更新頻度が上がると期待していたのですが、それ程効果はなかったようです。当サイトの場合は、更新が簡単にできることより、ネタを考えることがボトルネックになっていたようです。


実際の更新についても、MovableTypeの新規エントリーの作成画面からではフォントを変えることができないため、相変わらずHTMLコードをホームページビルダーで書いていたりするため、効率が悪いようです。もう少し工夫が必要なようです。


さて今日は帰ってからトラックバックの修理でもしましょうか。

414.食中毒も使いよう (2004/11/22)

食虫毒を起こす原因の中でも、ボツリヌス菌が出すボツリヌス毒素は最も毒性が強く、細菌性食中毒としては最も致死率が高いとされています。ところでボツリヌス毒素には神経を麻痺させる効果があり、最近ではこの強い毒性を医療分野に利用するようになってきました。


ボトックス治療と呼ばれるその方法は、患部にボツリヌス毒素を注射し、近傍の筋肉の緊張を緩和することによって、期待する効果を得るものです。


例えば、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や顔面痙攣と呼ばれる病気の場合は、顔や眼の筋肉が痙攣するのですが、ボトックス注射によって痙攣が一時的に治まるそうです。


ボツリヌス毒素自体は、体の代謝によって徐々に排泄されていくため、持続期間は6ヶ月程度だそうです。ですから、効果が低下してくると施術を繰り返す必要があります。毒素が強く危険性が高いため、施術は特別な認定を受けた医師しかできないことになっているそうです。


現在保険治療の対象になっているのは、眼瞼痙攣など一部の疾患に限られているようですが、筋肉の緊張を緩和する事を利用して、強い肩こりの治療に使われることもあるそうです。


しかし、ボトックス治療を有名にしたのは、何と言っても顔のしわ取りでしょう。ボトックスでネットを検索すると、次から次と美容整形医院のページが出てきます。顔の筋肉の緊張が取れると、顔のしわがなくなると言うわけです。


実際顔のしわ取りが目的でなくても、肩こりや顔の痙攣の為にボトックス注射を施すと、顔のしわがなくなってしまいツルツル・ピチピチになるそうです。たいてい副作用と言えば不快なものがほとんどですが、顔の痙攣を治したついでにしわが取れれば、一挙両得と言えるかも知れません。


以前はしわを伸ばすために、あごの下で顔の皮膚を引っ張る手術がありましたが、ボトックス注射なら傷跡も残りません。テレビに出演しているそろそろお年の女優さんは言うに及ばず、男女を問わずかなりの数の芸能人の方が利用されていると言う噂は、果たして本当でしょうか?


ただ、ボトックス注射で顔のしわを取った方は、化粧品のCMに出演するのはやめてもらいたいものです。(一体誰の事でしょうね?)

413.2年D組 (2004/11/22)

先週の土曜日に、毎年恒例になっております高校時代のクラス会に行って参りました。昨年も”259.2年D組 (2003/11/30)”で紹介したのですが、毎年同じ時期に開催されているとは言え、その年毎に新たな発見や感動があります。


その昔には同級生であったとしてもその後の人生は様々であり、その結果今では見違えるように老け込んだ者がいるかと思えば、いまだに高校生の時と変わらぬ印象を保っている者がいたりします。ただ、昔と印象が変わらない場合は、大概は昔から老けて見られていただけかも知れません。


一方の先生は、今や女子大の教授に収まっておられるためか、白髪もなくフサフサした頭髪は参加者の中でも1,2を争う若さを誇り、女子大生から若さを吸い取っているのではないかとさえ思えるほどです。


今回のイベントとしては、趣味で8ミリを撮っていた同級生が、デジタル・アーカイブした映像を映写したことでした。私たちの頃は映像はまだ8ミリの時代でしたから、最近では映写すること自体困難になっていますが、デジタル化することによって、パソコンとプロジェクターがあればそれが可能になっています。


さすがに20年以上前の映像ですから、俗に言う雨が降った状態ではありますが、そこに映し出された無声映画には、私たちの青春の思い出がいっぱい詰まっていました。


当時第28回記念祭と呼んでいた学園祭運動会を撮影したフィルムには、忘れかかっていた思い出がたくさん写っていました。またこれほど古い映像になると、当時の時代背景を見るだけでも面白いものです。


私たちの普段の生活の中では、今現在の自分の姿しか見えないのですが、遠い昔の自分の姿を見ることによって、長い時間の流れにある時は逆らいながら、ある時は流れに身を任せながら生きてきたのだということに改めて気付きました。


次々と壁に映し出される青春グラフィティー。その映像が映し出されていた30分の間、私の心は映像の中の17歳の頃に、タイム・トラベルしていたのでした。

412.KmartがSearsを買収する日 (2004/11/18)

”The New York Times ON THE WEB”に、KmartがSearsを買収すると言う記事が掲載されています。Kmartと言えば、少し前には倒産したと報じられていましたが、今度は積極的な拡大政策に打って出たようです。


現在、USの小売業で圧倒的に強さを誇っているのはWalmartです。2番手には日本で言うホームセンターであるHome Depotが続き、新しくKmartとSearsが合体すると、それらに次ぐ3番目の規模になるそうです。


プランではそれぞれのブランドは残すものの、Kmartの店舗のうちのかなりの数がSearsに変更されるそうです。同時にそれぞれが持っている独自ブランドを、それぞれの店舗で共有化することが計画されているようです。


新しい本拠地は、有名なシカゴのシアーズタワーになるそうですが、経費の節減の為にライバルのWalmartCostcoが開発してきたビジネス手法を、さらに飛躍する事が必要になるとされています。


KmartとSearsと言えば、長い間USの大衆消費を担ってきたのですが、19世紀に始まったとされるデパートの決まり文句であったキャッチフレーズが、この数十年間の郊外化が進む都市構造に対応しきれなくなっていたと指摘しています。


Kmartと言えば、ディスカウントストアーの草分け的存在ですが、あまりカスタマー主体の発想がなかったように思います。私の経験でも、問題があって返品されたものが、そのまま同じ状態でまた陳列棚に並んでいたことがあり、安心して買い物ができると言うには程遠いものがありました。


日本でも、一時は小売業日本一を誇ったダイエーが、解体の危機に瀕しています。それぞれ一時期はディスカウンターの覇者であった訳ですから、運命的にも共通したものを持っているのでしょう。


KmartとSearsが、過去の栄光から決別し、新世代のライバルたちと再び競い合うことができるのであれば、ダイエーもまた然るべき変革の後には、走り去ったライバルと相まみえることもできるのではないかと思えてくるのです。

411.印刷部数が示すもの (2004/11/18)

asahi.comに、「日本雑誌協会、400誌の印刷部数を公表」と言う記事が掲載されています。これまでの出版社による自己申告では曖昧さがあり実態が分からなかったため、印刷工業会のお墨付きのデータによって発行部数を正確に把握しようというのが狙いです。


発行部数が正確でないと、雑誌の影響の度合いを広告主が評価ができないため、統一した基準によるデータが長年求められていたそうです。印刷部数の公表によって、出版業界の勢力図に変化が起こるかも知れません。


あるテニス雑誌では、印刷部数が出版社の自己申告の10分の1近くになってしまったケースもあるそうで、これまでの発行部数のデータがいかにいい加減であったかを物語っています。


まだ経過措置が採られているため、印刷部数と自己申告による販売部数が共存して発表されるそうですが、2-3年のうちには全ての雑誌の印刷部数を公表することになるそうです。


雑誌の分野によっては印刷部数の公表に消極的なところもあるそうです。車、スポーツ、パソコン、コミックの4分野が消極的だったと言うことですが、こんなところにも日本的業界の馴れ合いによる悪癖が蔓延しているのでしょうか?


これまでの自己申告による発行部数より正確な印刷部数が発表されることによって、広告主が印刷部数の多い雑誌に優先的に広告を打つのは当然の事でしょう。しかし、雑誌の読者である私たちは、印刷部数の多い雑誌を読んでいれば安心などとは考えないで、これまで以上に本当に自分にとって価値のある雑誌はどれであるかを見極めていきたいものです。


雑誌の影響力を測るには、本来の発行部数、すなわち印刷部数ではなく実売部数で判断するべきでしょう。実売部数を増やすことに比べ、印刷部数を増やすことはそれ程難しいことではないからです。


今でさえ実売部数は印刷部数の7割と言われているそうですが、更に印刷部数に注目が集まることによって、売れもしない雑誌を大量に印刷だけして発行部数を水増しし、古紙として裁断・回収に回される読み手のない雑誌が増えて行くことがないよう、切に願うのであります。