500.401から499の雑記を振り返る (2005/05/14)

PalmTrotterの雑記も、500回目の更新を迎えることが出来ました。これも、サイトを訪れて頂く方々がいらっしゃるお陰でございます。どうもありがとうございます。


このサイトに来ていただけるのは極小数の方々ではありますが、だからこそまたありがたさもひとしおでございます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


恒例になっていますが、過去100回の雑記をカテゴリー分けしてみたいと思います。BLOGはカテゴリーが既に分かれておりますから、これまでのように必至に数えてテーマ分けしなくてもよいので助かります。



パーム
22
サイエンス

サイト・メインテナンス

テクノロジー

教育

海外

社会
18
雑談
26

パーム業界では、ソニーのクリエが日本市場から撤退した事が大きなニュースでしたし、社会的には大きな地震が相次いだのを始めとして、多くの悲惨な出来事がありました。


また、ライブドアとフジテレビのニッポン放送争奪戦は、メディア強者が弱者を飲み込む新しい時代の訪れを感じさせました。これまでの既得権の上に勢力を保っていたものが、新しい挑戦者と相まみえるのは世の中の常であると言うことでしょう。


さて、ソニーPDAからの撤退を発表した後、パームを含むPDAには将来性がないと言った雰囲気が蔓延しています。ただ、クリエが販売中止に追い込まれたのはあくまでソニーの企業戦略上の決断であって、決してすべてのPDAの可能性が否定されたわけではありません。


現に日本以外の国々では、スマートフォンを始めとする新しいPDAの市場が注目されていますし、PDA全体の販売も再び上昇する傾向にあります。


そこで、500回更新を記念いたしまして、次回から恒例のパーム販促作戦の特集を考えてみたいと思います。これまでもいくつかの販促作戦を提案して参りましたが、今回は本命です。ご期待ください!(でも、おそらく期待外れに終わるでしょう。)

499.「真の力」と言う名のキーボード (2005/05/09)

最近のキーボードは、どれもパソコンが基準になっているからか、タッチの軽いものが多くなりました。私が入社した頃は、コンピューターもキーボードもヘビーデューティーだったため、結構力を入れてキーを叩く人が多かったように思います。


また、昔はバッチ・ジョブをサブミットする時に、キーを強く叩くと実行順序が早くなるといった迷信が信じられていたものです。(本当か?) 


そんな訳で、もともとキータッチが強いところへ、オフィスのキーボードが古くなったために頻繁に使うキーの動きがぎこちなくなっており、なおさらハードヒットしなければ入力できなくなって来ていた為か、「キーインの音がうるさい」との苦情を頂いてしまいました。


それならばと、うるさい音を古いキーボードの所為にして、新しいキーボードを経費で購入することにし、どうせ経費で買うのなら、最高級のキーボードを狙うことにしました。


仕事の帰りに梅田のヨドバシカメラに寄って、音の静かなキーボードを探して展示品のキーを試してみるのですが、今ひとつ気に入ったものがありません。


しかもお値段がどれもお手ごろです。個人では手が出ない高額なキーボードはないものかと探したのですが、店頭にはなさそうでしたのでインターネットで検索することにしました。


そこで発見したのは、銀行や旅行会社で採用されているという、Realforceなるキーボードです。プレス屋さんが作った分厚い鉄板がキーの土台に入ったキーボードというところが気に入りました。そういえば、昔のキーボードのボディーは、鉄板でできていたものでした。


キータッチは現物がありませんから試すことができませんが、インターネットでは比較的静かであるとの評価がありましたので期待することにしましょう。


さて、見積もりを取ってみると、何と17,000円もします。十分最高級と言えるでしょう。自分で買うのは躊躇しますが、経費で買うなら安いもの!ポチッと押してしまいました。1週間ほどで入荷するとの事。


同じ頃、我が敬愛するちん様は、メロウライフにてキーボードを新調されたらしく、その後キーボードの品評会まで掲載されておられましたが、Realforceというキーボードはそこでも取り上げられるほどの定番商品だったようです。


さて、Realforceをまだ少ししか使っていないのですが、確かに他のキーボードとは違いを感じます。ただ、その違いが好ましいかどうかは、人それぞれの好みによって評価が分かれるかもしれません。


キーが軽く、そのためかキーインが速くなるような気がします。しかしクリック感が余りないため、節度があるタッチを好む方には物足りないかもしれません。


ただ、速く打っていると、キー自体の重さを感じます。実際はキーが重いのではなく、キーのベースに頑丈な鉄板が入っているために、叩いたときにしっかりとした感触があるのです。キーを押す力自体は軽いにもかかわらず、キーの重さを感じある辺りが、このキーボードの非凡なところでしょう。


デザインは大変地味です。これ以上地味なキーボードはないでしょう。ですから、17,000円もするのに、オフィスでは誰もキーボードが新しくなったことに気が付きません。(うまく行ったな!)


さて、今時珍しい"Made in Japan"のキーボード、Realforce。あなたも経費で買ってみませんか?(別に自腹でも良いですが、私には買えません。)

498.アーバンネットワークの功罪 (2005/05/08)

今年は連続して休んだ為、明日から出勤です。休みが長くなればなるほど、休み明けの出勤は気が重くなるものです。通勤に使っているJR宝塚線の復旧も、まだ全く目処が立っていないようです。


今回の事故原因の一つに、列車のスピードアップが挙げられています。確かに、速度が増せば増すほど危険性が増すのは確かです。安全性の向上が、速度を上げる上での必須条件であることは言うまでもありません。


以前、新幹線の運転を紹介したテレビ番組を見たのですが、時速200キロメートルを超える新幹線の場合、運転手は列車の前方を見なくても良いそうです。つまり、前方の確認義務がないのです。


人間の視界に障害物が入ってからブレーキをかけても、全く意味がないのでしょう。運転手が注視するのは、運転台の表示灯や速度計、運行計画表と時計です。新幹線の安全性は、従来の鉄道と全く違う次元で保たれているようです。


JR西日本の、在来線におけるスピードアップ過密ダイヤによって、日常的な遅延が発生していることに疑問はありません。しかし、遅延にはそれら以外にも多くの原因があります。特に、旧東海道・山陽線は、姫路エリアから米原に至る長距離を走り抜けるため、そのどこかで発生したトラブルが全体に影響を及ぼすことが頻繁にあります。


濃霧や積雪の影響、早朝に起こった人身事故、踏切での無理な横断、車両や信号機の故障、九州から来る夜行列車の遅れ、架線事故、等々。他の私鉄に比べて圧倒的に長い距離を一つの列車が走る事によって、遅延につながる原因の発生頻度が高くなってしまうのです。


また、JR尼崎駅で2つの線が合流するため、それぞれの遅延が互いに影響を及ぼしあい、さらに遅延が頻発することになります。


しかし、長距離路線によるメリットも見逃すわけにはいきません。観光のために兵庫県の姫路から滋賀県の長浜まで、新快速で訪れる人は決して少なくはありません。また、これまでは通勤・通学が不可能だった地域が、JRのアーバンネットワークによって可能になったケースもあります。


ニュータウンをいくつも抱える三田市が、人口増加率で全国トップを誇ったのも、JR福知山線の電化がなければあり得なかったでしょうし、これまで大阪地区から通学が困難だとされていた奈良の学校も、今では通学圏内に入っています。


JR西日本のアーバンネットワークに対抗するように、阪神電鉄、山陽電鉄と近畿日本鉄道を結んで、姫路ー奈良直通特急が計画されているようです。


従来、神戸方面から奈良方面に抜けていく直通ルートがなかったため、京都に比べて奈良は実際の距離に比べて遠い印象がありました。新しいルートによって、奈良と神戸の実質的な距離が縮まる事でしょう。


日本の都市の発達において、鉄道は大きな役割を果たしてきました。しかし、この事は逆に考えれば、鉄道の安全性の崩壊は、同時に都市機能の崩壊を意味すると言うことではないでしょうか?


今回の事故の経験を踏まえ、理想的な鉄道とは何か?都市機能のあるべき姿は何なのかを、真剣に考える事が大切だと思います。

497.JR脱線事故に思う (2005/04/28)

事故で亡くなられた方々には、心よりご冥福をお祈りいたします。また、怪我をされた方々には、一日でも早い日常生活への復帰を、心より願っております。


毎日のように犠牲者の数が増えています。これほどまで悲惨な事故が、全く危険だと認識されてこなかった場所で発生したことに、恐怖の念を感じます。


私も毎日この路線を利用していました。事故当日も少し前に通過しています。事故現場は、特別に普段から危険を感じるような場所ではありませんでした。またダイヤが1分や2分遅れることは珍しくなかったですし、オーバーランも珍しいことではありません。線路内の無謀横断や非常ボタンへのいたずらが、この路線で多かったのも事実です。


今原因について、いろいろな推測がされています。単一の原因ではなく、複合的な要因が重なった為ではないかと言われています。まだ最終的な結論には時間が掛かると思われますが、ひとつ気になることがあります。


つまり、複合的な要因で起こった可能性があると言うことは、潜在的に危険な因子が、数多く存在しているのではないかと言うことです。


高速運転や過密ダイヤを支えるべき基盤として、本来完璧でなければならないはずのATS、車両、軌道や乗務員のそれぞれに、潜在的な問題点が指摘されています。それぞれの構成要素に、余裕(マージン)がないために、どこか一箇所に破綻が生じると、それを補うことができずに、一気に崩壊してしまうのでしょう。


JRの新快速を大阪で降りて、振り替えになっている阪急電車を利用していると、そのスピードの遅さに驚きます。以前は阪急も京都線などで、JRとスピード競争を繰り広げていました。今ではすっかりその面影もlなく、特に震災後は特急の停車駅を増やし、利便性の向上を図る事を重視しているようです。


2000年の営団地下鉄のせり上がり脱線事故の際、車輪のフランジ部とレールの間のすべり抵抗を軽減するために、レール内側にオイルを塗布することの重要性が説かれたことがありました。


大阪と京都の間天王山のふもとで、JRと阪急京都線が併走する区間があります。JRと阪急のレールを見比べてみると、阪急にはレールの内側だけ黒くオイルで濡れていますが、JRにはありません。


安全のためのマージンを稼ぐ地道な努力の積み重ねが、いかに大切かと言うことを物語っているように思います。

496.グアム旅行4: グアムの魅力 (2005/04/24)

グアムの魅力は何かと言われれば、やはり日本から近いことでしょう。なおかつリゾート地としての要件をすべて満たしていますから、何度も訪れる人が多いようです。


ただ全体の規模がハワイなどと比べると小さいですから、ホテルの数も数えることが出来るほどですし、ショッピングエリアも限られています。また、レストランにもそれ程多くのバリエーションがあるわけではありません。あまり都会的でないところが、グアムの良さなのかも知れません。


グアムや隣のサイパンは、海が綺麗なことで有名です。多くのテレビCMが、撮影されているようです。タモン湾に立ち並ぶ(と言ってもまばらですが)ホテルと、その向こうに見える恋人岬の風景は、とても美しいものです。


白い砂浜にはほとんど人はいませんし、遠浅で波がありませんから、シュノーケリングには最適です。たまに巣を守るために人に噛みついてくる魚がいたり、なまこが大量に発生することがあるそうですが、それも自然が残された海があるからこそなのでしょう。


この10年間で、グアムも少し都会になり便利になりました。ショッピング・バスや多くのマリンアクティビティーの送迎バスが走り回っています。今ではレンタカーがなくても、ほとんどの所にバスで行けるようになりました。


グアムの経済も、大型台風が来るたびに打撃を受けながらも、発展しているように見えます。夕方の交通渋滞も日常的になってきました。しかし一方で、閉鎖されたままのホテルが残っていたり、入居者のいない商業ビルも至る所に見かけます。


今、多くのアジアのリゾートは、地震やテロの影響でさびれかかっているところが増えています。それぞれのリゾートの良さを残しながら、いつまでも楽園であってもらいたいものです。