今年も確定申告の季節がやってまいりました。もう既に申告された方も多いかと思いますが、各地方に設置された相談所も盛況なようです。
確かに税金の話は込み入った内容も多く、医療控除や住宅融資控除などの決まりきった手続きのものばかりではありませんから、相談してみないと一体どう手続きをしたらよいのか見当も付かないケースも多いようです。
以前税務署に言った時に私の前で相談をされていた方の場合は、かなり複雑なお話のようでした。何でも昨年相続したのだが別の親族の生前贈与も一昨年に行っており、それに年金の支給と農業収入がどうのこうのと、、まあほとんど人生相談に近いものを感じました。
このような場合は、確かに税務署員がケースに応じて対応していかなければなりませんから、税金の相談所が混んでしまうのも仕方がない事でしょう。
ですから、なおさら書類を揃えればすぐ提出できる医療控除や住宅融資控除などを、迅速に手間を掛けずに処理する必要があります。
そこで、国税庁のホームページにある「確定申告書作成コーナー」に期待がかかるのですが、今年のできばえは如何だったでしょうか?
一昨年はひどいものでした。鳴り物入りで登場して、いろいろなところで宣伝されていましたから、なおさらそのできのひどさに落胆したものです。
サーバーの能力不足からか全く使い物にならず、数時間経ってもレスポンスが帰ってこない有様でした。全国規模である時期に一斉にアクセスされるシステムですから、予想を上回るトランザクションに沈黙するしかなかったようです。
昨年はどうだったかと言うと、これまた悲惨な結果でした。全国で10人の人が同時に印刷をしようとすると、別の人が入力した結果が印刷されてしまったようです。
如何にも想定外の事態が起こってしまったのならまだしも、全国規模のシステムで10人が同時に使っただけで問題を起こすシステムも困ったものですが、今年は改善されたのでしょうか?
国税庁ホームページから確定申告特集ページを開くと、確定申告書作成コーナーが登場します。以前のようにプリンターの設定にむやみに凝っていることもなく、全く普通に(初めて)使うことができました。
最後までデータを保存することができないので、住所や口座データの入力あたりでは多少の不安を感じますが、一度で最終的な申告書作成までたどり着くことができました。
当然と言えば当然の結果ですが、過去2年があまりのにもお粗末だったので、無事終わった時はさすがにうれしくなりました。
正に「三度目の正直」とはこのことでしょうか? 来年当たりはそろそろオンライン申請を期待したところですが、びっくりするようなトラブルが無いようにお願いしたいものです。