「冬のソナタ」から始まった韓国ブームも一部のファン層に留まらず、NHKの業績に影響を及ぼしたり、総理大臣がその人気にあやかろうとするようになってきました。もはや一過性のブームとは言えないようです。
「冬のソナタ」のドラマの中では、近代的な空港の中をヒロインが走り回り、日本と似ていながら異なっている韓国の風景や文化が、あらゆるシーンの中に表れています。
以前は国の重要な施設や高所からの撮影は禁止されていました。すなわち空港や鉄道の駅、港や橋梁などの交通設備や、高いビルやタワーからの撮影は御法度でした。
釜山の空港のチェックインカウンターの写真を、航空会社の係員に撮影の良否の確認をしてから1枚だけ記念に写真を撮った途端、2人の警備員に駆け寄られ、「何を撮ったか?」、「なぜ撮ったか?」と聞かれたことがありました。
今、ドラマのシーンで空港の中の様子が大きく映し出されているのを見て、以前より規制が緩くなってきている事を感じました。
昔の個人旅行のガイドブックには、似た風景であるがどこか異なっている国、日本から一番近い国であるにも関わらず、なぜか遠い国。意外なことを発見する事が出来るこの国のことを、ミラクル韓国と呼んでいました。
ペ・ヨンジュンがソニーのハンディカムビデオのCMキャラクターに起用されましたから、日本のテレビに登場する機会がまた増えそうです。さらに「冬のソナタ」に続けとばかりに、いくつかの韓国ドラマが放映され始めました。
韓国ドラマから始まる韓国ブームは、私達がこれまで知っているようで良く分からなかった韓国の人々の生活を知ることができる、良い機会になるのではないでしょうか?
「冬のソナタ」を見ながら、1986年の夏に2週間の韓国旅行をした時の事を思い出してみました。