手帳替わりにPalmを使ってきた私にとって、Palm centroは少し機能が多すぎて使いづらいという感じがしています。また、以前よりノートパソコンを持ち歩くことが多くなったこともあり、パソコンのデータをハンディに持ち歩く必要性も薄らいできています。
以前愛用していたPalm m100の方が、シンプルで私には使いやすかったです。最近のエコ感覚にも合っているように思います。
そういえば、最近のテレビCMではやたらとエコカーを宣伝しています。以前のように大型の乗用車の広告は影を潜め、エコカー減税などの効果もあって、街中で新型のプリウスやインサイトを見かけることが多くなってきました。
一口にエコカーといっても、燃費性能が良いとか二酸化炭素の排出量が少ないなど、いくつかの特徴があります。
ヨーロッパでは二酸化炭素の排出量の観点からクリーンディーゼルが普及しているようですが、日本や米国ではディーゼルには黒いばい煙のイメージがあるからか、ハイブリッドカーが普及し始めています。
プリウスのように、動力にエンジンとモーターの両方を使うハイブリッドカーをパラレル型と呼ぶそうです。比較的リスクが低く、これまでの自動車の技術を生かすことができることがメリットです。基本的に、低速域はモーターを主に、高速域はエンジンを主に走るように想定されています。
しかし、これらの走行モードがバランスよく組み合わされることはむしろまれで、使用者によってどちらかに偏ること場合が多いのではないかと思われます。
また、両方の動力を搭載することによる重量の増加は致命的で、本命が登場するまでのつなぎ的技術であることは否めません。
よく省エネには「アクセルをゆっくり吹かすのがよろしい」と言われますが、BMWなどに言わせれば、一定速度まで一気に加速した方がより省エネになるとのこと。
高速道路を多用するドイツならではの結論でしょうが、省エネのための方法も時と場合によっては使い分けなければならないのが難しいところです。
もう15年ほど前になるでしょうか、とある車の雑誌に省エネカーの特集が掲載されたことがありました。
その頃は二酸化炭素による地球温暖化の問題はそれほど騒がれていませんでしたが、石油枯渇問題は重要視されていて、ハイブリッドカーに加えて、燃料電池車や水素エンジン車など、いろいろな将来の自動車の可能性について解説されていました。
トヨタのハイブリッドカーもまだ発売されていない当時は、どの方式のエコカーが主流になるかまったく予想することさえできませんでした。
その紹介されていたプロトタイプ社の中で私の目に留まったのは、VolvoのECC(Environmental Concept Car, http://www.greencar.com/articles/volvo-hybrid-environmental-concept-car.php)でした。
基本的に動力源はすべてモーターで、小型のガスタービンは発電するためだけに使われていました。
もちろん搭載する電池に十分な電力がある場合は、燃料を使わず電気だけで走ることができました。しかし、タービンを回すことによって、これまでのガソリン車を凌駕する走行性能を得ることもできました。
当時、ほとんどの省エネコンセプトカーが、押し並べて省エネのために性能を犠牲にしていたのに対し、ボルボのコンセプトカーだけは、ホイルスピンを起こすほどの性能と省エネを両立させていたのに、感心したことを覚えています。
内燃機関を様々な負荷のもとで効率よく働かせることは、一般的に困難だといわれてきました。回転や負荷の状況に合わせて、排気ガスの浄化方法も変えていかなければなりません。
ところが、発電のためには一定の負荷と回転数でガスタービンを回すため、一番燃焼効率の良い条件で運転させることができ、省エネや排気ガスのクリーン化に効果があるとされています。
全くクリーンと思われている電気自動車でも、その電気を作るどこかの発電所がクリーンであるとは限りません。システム全体でのクリーン化と省エネ化を同時に考えた場合、エネルギー効率が良いことは大きなメリットになるでしょう。
雑誌で見てから10年以上が経ち、その後どうなったのか興味があったのですが、2007年のフランクフルトモーターショーで、"ReCharge Plug-In Hybrid C30"と称して再びコンセプトカーが登場したようです。
基本的にモーターだけを動力源としていますが、発電用のガスタービンが1.6リッターのエンジンに置き換わっています。さらに、プラグイン方式も採用し、市販されればプリウスやインサイトと真っ向から競合しそうな雰囲気です。
燃料電池車や水素エンジン車、あるいは電気自動車に対して実用化で一歩先を行くハイブリッド車ですが、そこで市販車としての実績を蓄積してきたトヨタやホンダに対して、ボルボが今後どのように製品として展開していくか楽しみです。